LTCMが破綻した理由
最近ヘッジファンドの歴史を研究しています。
メリーウェザーが、マートンとショールズというノーベル経済学賞を
受賞した2人を引き入れて作ったヘッジファンド「LTCM」が
破綻しました。
LTCMは、最新のコンピュータを使った金融工学の確率計算により
運営しているものと思っていました。
ところが、破綻する1年前くらいからのLTCMの投資行動を追っていると
そうでもないことが分かりました。
すなわち、システムに従ったトレードではなく、裁量的なトレードを
行っていました。
例えば、
・マネーマネジメントをきちんと行っていない。
・ロスカットの基準を決めて守っていない。
・流動性の無い市場に多額のアセットをアロケートしている。
といった行動です。
後知恵の批判となりますが、ファンドマネージャーとしては、
とるべきではない行動が含まれています。
逆に、上記3点をきちっと守れば、そうそう破綻はしなかったの
だと考えます。
よく言われる、300倍というレバレッジの利かせすぎが
破綻原因ではないと考えます。
レバレッジを利かせても、マネーマネジメントから算出した
リスク(エクスポージャー)の範囲でロスカット基準を守って
流動性のある市場で取引していれば、ロシア債券市場に
あれだけのリスクをとらなかったでしょうし、市場が崩れた
場合も被害が大きくなる前に逃げられたでしょう。
投稿者: 本郷 | September 17, 2008 08:06 PM | ID:173